
今月家計厳しいし、『業務用スーパー』の冷凍野菜買ってみようかな。
でも、冷凍してたら『栄養』無くなる?
良く『ビタミン』とか壊れるとか聞くし…。
冷凍野菜食べてて、ちゃんと栄養摂れるのかな?
と、今回は家計の節約のために冷凍野菜を買おうと思ったけど、栄養がちゃんと摂れるか気になっている方向けに、『冷凍野菜』で栄養がちゃんと摂れるのかどうか、ご紹介します。
スポンサードサーチ
結論:『冷凍野菜』でも栄養素は摂取できます。

結論から言うと、『冷凍野菜』でも『栄養素』はちゃんと残っています。
というより、『生野菜』より『栄養素』が高い場合もあります。
それは、『ブランチング』という加熱処理で、野菜の中の『酵素』の活動を止めて、細胞や栄養素を”意図的”に残すようにしているからです。
なので、‐18℃以下の管理をしていれば、栄養素がほとんど抜けないようになっているのです。
下記のデータは、『女子栄養大学 栄養学部』と『東京農業大学 生物産業学部』が共同して実験を行ったデータです。
野菜を『ブランチング(加熱処理)』した後、冷凍または凍結乾燥状態にした条件で保存した際の『ビタミンC』の含有量の推移を示しています。

冷凍あるいは凍結乾燥処理した野菜・果実中のビタミン含有量に及ぼす通年貯蔵の影響より抜粋
冷凍食品の場合ビタミン類の損失が少ないことが認められる。‐24℃で保存した冷凍食品は1年間にわたって製造時のビタミン含有量が期待できることがわかった。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jafps1997/23/1/23_1_35/_pdf/-char/en
冷凍あるいは凍結乾燥処理した野菜・果実中のビタミン含有量に及ぼす通年貯蔵の影響より抜粋
『カロチン』などもさつまいも、わらびなど以外はそれほど減っていません。
この『ビタミンC』以外のデータでも、『ビタミンB₁』『ビタミンB₂』のデータもあり、ほとんど栄養が無くなっていませんでした。
つまるところ、『一定の温度で凍結させておけば、栄養価がほとんど残っている』というわけです。
しかし、残念ながら『ブランチング(加熱処理)』によって野菜を加熱するので、その時に壊れやすい『ビタミンC』などは15%~30%抜けてしまいます。
そのため、鮮度抜群な野菜を『生』で食べるよりは、どうしても栄養価が落ちます。
ただ、新鮮なカボチャを生で食べるかって言ったら、食べませんよね。
ブロッコリーも生で食べられなくもないですが、茹でたり焼いたりしますよね。
食べるときに『加熱』するわけですから、実際は『ブランチング(加熱処理)』した野菜と、そんなに変わりません。

『加熱』して食べる生野菜の栄養素は、『冷凍野菜』と比べてほとんど変わらない。
単なる保存だけでなく、『栄養素』の保存まで出来るのが『冷凍野菜』

『冷凍野菜』は、『冷凍』さえしていれば『長期保存』ができます。
そして、さらに先ほど言った通り、『栄養素』もほとんど変わらず残ります。
つまり、『冷凍野菜』は単なる保存ではなく、『栄養素』の保存まで出来るのです。
実際、『給食センター』や『病院』『老人ホーム』に多くの『冷凍野菜』が使われているのが実情です。
それは、もちろん『下処理せずに、時短調理ができるから』という理由もあります。
しかし、『栄養士』側としては『野菜の栄養素も安定』していて、『栄養計算も簡単にできる』から使っているという理由もあります。
栄養士の方が積極的に使用しているというのは、『冷凍野菜』にも栄養があるということに他なりません。
『冷凍野菜に栄養はない』のは、『間違った通説』ということになりますね。

『冷凍野菜』の栄養素は、『栄養士』も認めている!!
スポンサードサーチ
まとめ
今回は、『冷凍野菜』で栄養がちゃんと摂れるのかどうか』について解説しました。
結論から言うと、『冷凍野菜』には、『栄養素』がちゃんと残っています。
また、長期保存できる上、『栄養素』の保存までできる『優れ物』です。
さらに、『給食センター』や『病院』などの『栄養士』の間でも頻繁に使われているという事実もあります。
今まで栄養があるか分からなくて、『冷凍野菜』に手が伸びなかった方。
もちろん食感や味、風味では『フレッシュ野菜』には劣りますが、便利で安くて保存ができて、栄養素もある『冷凍野菜』を一度使ってみてはいかがでしょうか?