
初めて『冷凍野菜』を買ってみたものの・・・。
なんかベチョベチョしてるし、野菜の風味も無くてまずい。
保存の仕方とか、解凍の仕方とか悪かったかな?
『冷凍野菜』ってこんなもんなの??
と言ったように、今回は『冷凍野菜』がまずい、美味しくないと感じる3つの原因について解説していきます。
冷凍食品業界に7年もいると、自然と『冷凍野菜』も100種類以上食べたり、調理したりしますので、その経験も踏まえてお話しますね。
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『冷凍野菜』がまずい、美味しくないと感じる原因はコレ。

①、そもそも生野菜に比べたら、味や食感は劣る。
②、解凍の仕方が間違っている。
③、保存の仕方が間違っている。
では、一つずつ詳しく見ていきますね。
①、そもそも生野菜に比べたら、味や食感は劣る。
元も子もないですね(笑)
でも、事実です。
そもそも『冷凍野菜』に『生野菜』と同じレベルを求めるのは無茶だと思っています。
アマチュアのバスケ選手に、プロ『サッカー』チームで活躍しろというくらい無茶かもしれません。
『冷凍野菜』が『生野菜』に勝てないのは、味と食感です。
そもそも、『冷凍野菜』は『凍結』させているので、凍結時に細胞が壊れます。

つまり、この段階で食感が変わります。
また、解凍した時に壊れた細胞から水や旨みが抜けて、香りや風味が落ちます。
『冷凍』してしまうと、どうしても味や食感が悪くなってしまうのは仕方がないことなんです。
ただ、現在の冷凍技術は格段に進化していて、『細胞』を破壊せずに急速凍結する技術も多くなっています。(CAS凍結、リキッドフリーザなど)
とはいえ、市場に出回っている『冷凍野菜』でそういった凍結方法をしている物はほとんどないのが現状です。(今後は出てくるかもしれませんが)
②、解凍の仕方が間違っている。
『冷凍野菜』がまずい、美味しくないと感じる理由として、『解凍方法』が間違っている可能性があります。
『自然解凍』OKとなっていない『冷凍野菜』は、『自然解凍』してはいけません。
加熱必須の『冷凍野菜』を、『自然解凍』すると、水分が抜けて『ボソボソ』したり、『フニャフニャ』になったりしてしまいます。
ですから、解凍せずに『冷凍のまま』調理するか、『レンジ』で温めるのが基本的な調理法です。
ちなみに、オクラ、ほうれん草、ブロッコリー、枝豆などは『自然解凍』できるものが多いです。
しかし、人参や大根、里芋などの根菜類は、『自然解凍』できるものは少ないです。
『冷凍野菜』を調理する際は、『解凍方法』も商品ごとに変えましょうね。

『解凍方法』は商品パッケージの裏に書いてあることが多いです。
③、保存の仕方が間違っている。
保存の仕方を間違えると、『冷凍野菜』は不味くなります。
不味くなる主な原因は、『冷凍焼け』です。
①の『冷凍焼け』というのは、冷凍状態で乾燥、食品が酸化することです。
食品が冷凍状態で乾燥すると水分が飛び、白く変色したり、パサパサしたり、冷凍庫の臭いが移ったりします。
冷凍の豚肉を食べたら、なんか『冷凍庫臭い』ってなった経験ありませんか?
あれが『冷凍焼け』です。
特に家庭用の冷凍庫は開け閉めも多く、温度が一定に保つことが難しいので、『冷凍焼け』が起きやすくなります。
『冷凍焼け』の防止のためには、下記のことを実践しましょう。

基本的には、『空気に触れない』ことが一番の防止策だと思っています。
ラップで包んだ後ジップロックで保存、あるいは開封した『冷凍野菜』を袋のままジップロックで保存するのがおすすめです。
適切に保存し、品質を保つことが、美味しく『冷凍野菜』を食べるコツです。
まとめ
今回は、『冷凍野菜』がまずい、美味しくないと感じる3つの原因を解説しました。
その3つの原因とは、こちら。
①、そもそも生野菜に比べたら、味や食感は劣る。
②、解凍の仕方が間違っている。
③、保存の仕方が間違っている。
①に関して言えば、元も子もないですが、実際問題『生野菜』の方が美味しいので、それはしょうがないですね(笑)
ただ、そういう認識に立っていれば『冷凍野菜ならばこのくらいのクオリティが妥当』と思えるので、それほど『まずい』『美味しくない』というギャップは減るはずです。
あと、問題は『調理の方法』と『保存の方法』ですね。
この2つに注意すれば、ある一定のレベルまでは『美味しく』食べられると考えます。
『冷凍野菜』の適切な解凍方法に関しては、過去記事を参照ください↓
この記事が『冷凍野菜』がまずい、美味しくないと悩んでいた方のお役にたてれば幸いです。