
この前『冷凍野菜』が『天ぷら』にしてみたんだけど、
美味しくなかったな~。
『油はね』も酷かったし、『衣』もべちゃべちゃだったし。
美味しく作るコツとかあるのかしら??
と言ったように、今回は『冷凍野菜』で油はねせずに、『サクサク天ぷら』を作るコツ・手順について解説します。
『天ぷら』はサクサクした『サク味感』と『具材の食感』が『美味しさ』の基準です。
『天ぷら専門店』のオーナーや『天ぷら粉メーカー』の営業から聞いた話も織り交ぜながら、ご説明したいと思います。
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もくじ
『冷凍野菜』で『サクサク天ぷら』を作る重要なコツは3つ!!

結論から言うと、『サクサク天ぷら』にするコツは3つ。
- 『冷凍野菜』の表面の氷と水気を取る
- 『溶きたて』の天ぷら粉を使用する
- 揚げる温度を170℃~180℃に保つ
これらの要素が1つでも欠けると、『冷凍野菜』で美味しい『サクサク天ぷら』は作れません。
順番に解説していきます。
1、『冷凍野菜』の表面の氷と水気を取る
『冷凍野菜』には『グレーズ』という氷の膜が付いています。
その氷の膜が付いている目的は、食材を氷の膜でコーティングし、『鮮度劣化』や『冷凍焼け』など品質が劣化させないためです。
よく『ドリップ』と言って、『冷凍野菜』を解凍すると出る水分は、このグレーズも関係しています。
ですから、氷の膜が付いたままだと加熱した時に氷が解けて、水分が出てきてしまい、それが『油はね』や『衣がべちょべちょ』の原因となります。
なので、氷の膜を取ったら、キッチンペーパーやふきんを具材に抑えつけて、表面の『水気』をしっかり取りましょう。
2、『溶きたて』の天ぷら粉を使用する
天ぷら粉は『水』で溶いた後放置すると小麦粉の『グルテン』のせいで粘りが強くなります。
そうなると、『天ぷら』を揚げた時に『ベチョベチョ』と衣が重い『天ぷら』になってしまいます。
衣が『重い』と食べた時に、『食感が悪い』『油切れが悪い』となり、『美味しくない天ぷら』になってしまいます。
『天ぷら』を作る時は、少なくても天ぷら粉の『作り置き』はせずに、『揚げるときに作る』ようにしましょう。
3、揚げる温度を170℃~180℃に保つ
『天ぷら』は揚げる温度が非常に重要で、一般的には『170℃~180℃』が良いとされています。
それは、『170℃~180℃』が衣や素材の水分が適度に蒸発する温度であるからです。
『天ぷら』の衣がサクサクっとするのは、衣の中の水分が蒸発することによって起きているというわけなんですね。
しかし、低温で揚げてしまうと衣や素材の水分が蒸発しません。
だから、『ベチョベチョ』の衣になってしまい、美味しくない『天ぷら』が出来てしまうのです。
【実験】『れんこんスライス』で『天ぷら』

今回は『冷凍野菜』でサクサク『天ぷら』を揚げるコツ・手順ということでしたので、『冷凍れんこん』で実験してみました。
実験するにあたって、条件は下記の3つのパターンで実験してみました。

実験のポイントしては、『解凍しないで揚げるか』『解凍してから揚げるか』です。
結果としては下記のようになりました。

①『冷凍のまま揚げる』
⇒『サクサク感はあまり無く、衣の付きも悪い』
②『流水で氷の膜を取り、揚げる』
⇒『サクサク感はあるが、れんこんが水っぽい』
③『レンジ解凍し、揚げる』
⇒『サクサク感もあり、れんこんがホクホク食感』
というわけで、『氷の膜(グレーズ)』をレンジ解凍で取り、冷凍れんこんを加熱した方が美味しいという実験結果になりました。
※あくまでこれは私の食べた感想ですが、2回同じ条件で試したので、私は間違いないと思っています。
②の氷の膜を取って揚げたものは、『冷凍野菜』自体温度が低いため、天ぷら粉はサクサクになっても、中身の熱の通りが甘かったため、少し物足りなさを感じました。
かといって、中身のれんこんの熱の通りを『ホクホク食感』までしようとすると、周りの天ぷら粉がクリスピーすぎる衣になってしまいました。
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『レンジ解凍』後『揚げる』のが一番美味い
というわけで、私がおすすめするのは『レンジ解凍』した後『揚げる』方法です。
今回は『れんこん』を紹介しましたが、『かぼちゃ』『なす』『オクラ』『いんげん』なども、レンジ解凍後の方が、熱の通りも良く美味しかったです。
今回の方法は、食べた時に『サクッ…!ハフッハフ…』という『食感』と『温度』を両方楽しめる『天ぷら』に仕上がりますので、ぜひおすすめです。
ちなみに過去の記事で、『天ぷら』におすすめな『冷凍野菜』の記事も書いてますので、よろしければこちらを参照ください↓
『冷凍野菜』をどうせ食べるなら、美味しく食べましょう(^o^)/